株式会社 コミュニティ・アドバンテージ

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好機がやってきた「街の商店」

 高齢化社会の到来、というより高齢化と同時に人口減少時代の到来、さらには限界集落問題から一歩進んで消滅(予測)市町村の議論も活発化しています。他方、社会全体の情報化はものすごい勢いで進んでいます。スマホの本格的な普及で消費者の買い物行動が大きく変わろうとしています。海外からの円安効果もあり旅行者数が過去最高になり、その買い物需要の獲得に成功した小売業者が好業績を上げています。アベノミクス効果からか高額商品が売れる半面、未だに消費税税率アップ時の駆込み需要の反動減から抜け出ることができない業界があります。「金もある」「時間もある」シニア層が注目される半面、若年層を中心に格差の問題もクローズアップされています。そして2017年4月には消費税の再値上げがあり、いよいよ税率10%の時代に突入します。間近に迫った電力業界、ガス業界の自由化も流通業界に大きな影響を与える可能性があります。
 まさに「前例ない時代」に突入しています。各流通業者はその変化に対応するため新戦略を着々と打っています。流通大手が都心のスーパー空白地区に活発な小型店舗で出店攻勢をかけ、すでに多店舗展開をはかっているコンビとの顧客争奪戦を演じています。そのコンビニはコーヒー販売で既存のコーヒーショップの領域に侵食し、また御用聞き訪問をも開始しています。スマホの普及でショールーミング化の危機感を強めたリアル店舗業者は、といった具合に多くの側面でボーダレス化が進行しています。
 さて、このような動きの中で成功するのはどのような業種・業態なのかが注目されるところです。これまでは自社で蓄積したデータから新たな兆候を発見し、成功への「仮説」を立案し、より効果的なマーケティングを実践することが出来ました。「前例のない時代」ですから、「仮説」を立てるための既存データが不足しています。むしろ既存データなどが役立たない時代なのかもしれません。経営者の発想、果敢な決断、そして実行力が問われる「前例なき時代」は「挑戦の時代」なのです。
 「挑戦の時代」に挑んでいる流通大手に対して、中小の流通業者(街の商店)の変革は大きく遅れているのが気がかりです。高齢化社会の到来は地域密着・顧客密着・生活密着の業種・業態にとって正に好機(チャンス)のはずです。個別のお店でできないならば、商店街なり有志店のヨコの連係での対応も考えられます。消費者がマイカーを持てなかった時代、街の商店は繁盛していました。高齢化社会の到来とは、その時代に戻りつつあるということです。流通大手ができないこと、街の商店だからできることは数多くあります。「待ちの商店」では勝ち残ることは困難です。「街の商店」の存在価値を高める好機が到来していると考えたいものです。


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