「人材の採用・育成」は従来発想からの脱皮も‥

第Ⅳ章 繁栄のピラミッドの構築⑨
《「長期戦略」から「長期計画」の立案へ》

「儲かったら人を採用する」「いま募集しても採用はできない」。いずれも「事業方針」を検討する際にたびたび耳にする言葉(表現)です。前回の「客づくり」でも触れましたが、どのような事業でも即実践しない方針は「絵に描いた餅」に終わります。「人材の採用・育成」でも同じことがいえます。

「人材の採用・育成」、特に以前から厳しかった若い男性の採用は一層困難になってきています。「正社員は若い男性」という発想の転換が必要な時期が来ているのかもしれません。正社員として女性の採用、パート社員・高齢者の販売戦力化の検討も必要です。それとともに(女性の戦力化を意識して)訪問販売を情報提供と訪問による商品提案との分離、DBMに基づくDM提案にイベント招待を組合せての営業活動への転換も必要になっています。

採用は難しいのは事実ですが、若い男性社員の求人活動は長期的な視点、複眼的な視点で取組むことが大切です。「誰でもいい」「経験は不要」から「(特に家電量販店・地域家電店での)勤務経験者を優遇」、「第二種電気工事士資格保有者を募集」といった募集する人材をランクアップしての募集方法も考えられます。男性のみの募集はもちろんあり得ません。

人材の募集・採用には「決め手はないが、方法はたくさんある」のです。「何年間も苦労して、大金を投下して募集活動をした」そして「結局、採用できなかった」というケースもあれば「ハローワークでの求人」で、あるいは「お得意様の紹介」で「若い社員を採用できた」というのが「人材の採用」現場の事実なのです。

(次回に続く)