2024年8月の重点活動 8月は女性陣が出番の月です

7月の日本列島は異常気象に見舞われました。全国的には連日の猛暑、同時に「観測史上、最大の降水量」とまで表現される集中豪雨の被災地区も‥。そして8月もこの「異常」が続くと予報されています。家電業界に目を転じると家電量販店では夏物2商品は好調と伝えられる半面、地域家電店からは「エアコンと冷蔵庫は一段落」といった声が聞かれます。8月もエアコン、冷蔵庫、テレビも売れる月です。今月イッパイは夏商戦の最盛期と考え売上拡大に注力したいものです。特に女性陣の活躍に期待します。

◆量販店のエアコン売り場は大賑わいです

全国的に見て白物商品・季節商品で好調なのはエアコンのみ、というのが関連工業会の出荷統計から見える市況です。そのエアコンですが、好調な北日本の貢献が大きいといわれています。特に北海道は連日、10年ほど前の関東地区並みの高温に見舞われています。北海道も道南・道央地区ではエアコンの世帯普及は当り前になっていますが、部屋別となると別問題です。今夏の猛暑は部屋別普及の契機になっています。

東日本、西日本は伸び悩みといわれるなか、7月27日、28日の土日曜日の横浜市内、東京・秋葉原の家電量販店・カメラ系量販店のエアコン売り場は来店客で賑わい、聞き耳を立てていると商談テーブルでは店員と購入客との間で設置日の繰上げ交渉が繰り広げられていました。またメーカー系のサービス会社の修理受付け窓口に電話をしてみると長時間待たされるか、「混雑のために掛け直してください」といった具合です。

北日本と異なり、東日本、西日本のエアコン需要は買替え主体です。今、量販店のエアコン売り場への来店客の多くは不調あるいは故障での買替え客、サービス会社への電話は修理依頼客=潜在的買替え見込み客と考えられます。まだまだエアコン需要は存在することが理解できます。

◆孫を連れて子息・子女が帰省します

8月の旧盆前後には地域家電店の中心客層、高齢者宅には子息・子女が子供(孫)を連れて帰省します。帰省需要が発生する世帯も少なくないはずです。今年の夏は遠い海外旅行より国内の帰省旅行が増えるといった調査も発表されています。帰省需要にはエアコン、冷蔵庫の2商品、そしてテレビが加わります。8月は猛暑の予報が出されており、例年以上のエアコンと冷蔵庫の帰省需要が期待できます。また「まだキレイに映る」からと古い小型テレビを使用しているお年寄り世帯への大型テレビへの買替え提案もできるはずです。今の「お孫さんは小さいテレビは嫌いです」と‥。

今年度は年金支給額が増額、また所得税・住民税の定額減税も加わります(予定)。エアコン、冷蔵庫、テレビのいずれかを購入できる金額には足りませんが、は別にして、提案の際の話題に活用できるはずです。

◆女性陣でレター作戦を展開しましょう

「もうエアコンの設置で疲れ切っている」のが男性陣の実態と考えられます。したがって「買替え需要の発掘訪問までは」と考える店主・後継者も少なくないはずです。ならば女性陣の出番です。女性陣の訪問がお客様に違和感を抱かれる時代ではありませんが、もしムリというならレタ―作戦を展開します。レタ―は直筆が理想ですが、ムリならパソコンを利用して作成します。

レタ―の記載内容は商品によって異なりますが、まず誰を対象にしているのかを明記します。例えば「10年以上前に冷蔵庫をお買い求めいただいたお客様にお手紙を差し上げています」。そして「●●さんのお宅では平成××年××月、△△の冷蔵庫を納品させていただきました。元気に働いているでしょうか?。当時としては最新型でしたが、現在の冷蔵庫と比較すると(以下略)」と続けます。

レターはあくまでも私信です。発信者は店でもなく店主でもありません。奥様の名前で作成します。電話でのフォローそして訪問が理想ですが、気が進まないなら‥。レターにはメーカーの商品カタログを同封します。カタログには推奨機種に印をつけます。冷蔵庫に限定せず、エアコンやテレビもレタ―作戦の対象に含めます。地域家電店の戦力は限られています。男性陣が疲れているこの時期こそ女性陣の出番なのです。